ありきたりな唄

大切な言葉さえ浮かんではふと消える
─── もどかしくボクは髪の毛を掴む

永遠の空の下 まだ夢を見続ける
羽もないボクは 隅に座り込む

不器用なまま大人に近づいて
ボクの世界は子供のままの理想だけ追いかけて

「この唄がキミに届くまで ボクは ボクは 唄をうたう
 悲しみが心(ぼく)を壊しても 強く 強く 生きていけるように」

旅立ちの首飾り あの頃の色はまだ
青く澄んでいた 錆びついた世界
止め処ない現実のとなりには花がある
枯らさないようにそっと手で包む

手探りの闇 光を探すキミ
時計は廻る 気づけばボクの場所さえも判らない

「この唄がキミに届かない ボクは ボクは 口を閉ざす
 壊された心(ぼく)は戻らない それは それは 弱いボクだ」

「この唄がキミに届くなら ボクは ボクは 唄をうたう
 悲しみも苦しみも全部 ひとつ ひとつ 大事なこと」

小さな声で唄うボクの世界
その唄はまだ色褪せないで現実(いま)に明かりを灯す…

「この唄がキミに届くのは ボクが ボクが 唄うからだ
 喜びも微笑みも全部 ずっと ずっと 続くように」

「この唄がキミに届くから ボクは ボクは 唄をうたう
 悲しみは心(ぼく)を壊せない」

だからボクは前を向いて
─── 強く 強く 生きていけるように
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