2018/11/19(月)教育とは

 昔母親は子ども英会話の先生やってたんですけれども家が忙しくなって一度辞めて、最近また余裕が出てきたので別の会社で再びはじめたんですけれども。会社が違うと方針が違うというのは十分に理解できる話なんですが、絶ッ対にこのやり方はおかしい!!と言うので話を聞いてみたところ、あまりにも頓珍漢なプログラムでびーっくり。

 いや教育分野とか自分ド素人オブド素人ですし、専門的なものには専門的なひとにしかわからない何かがあるから素人が口出しするのはどうなの?って思われるかもしれないですけれども、もはやそういう次元じゃないんですよ…もっともっと根本的なところで。
 先生にはアンドロイドのタブレットが配られていて、それをテレビと接続して映像うつしてレッスンを進めてねーっていうやり方なんですが、まずそのドロイドタブレットがすんげーー低スペックで遅い。起動待ちがじれったすぎる。そして教育用のアプリが勝手に立ち上がるわけなんですけれども、結局そのアプリの内容って 動画を流す ただそれだけなんですよ…ほんッとにただただそれだけなんです… それだけなのに、何やらややこしい項目を選択していかないといけなくて。直感でどこに何があるかはわかりづらく。ので、そのアプリの操作説明やらの解説が書かれた4cmくらい厚さのあるヘルプ冊子も配られていて。 …ちょっと待ってヘルプ内蔵じゃないの??項目の横にハテナマークとかあってそれを押したら操作説明が出るとかじゃないの???って感じですよ… ていうかそもそも手軽にするためであろうタブレットがこんなならタブレット使わないでDVDに映像焼いたほうがよっぽどスムーズに進行できるでしょ… そしてレッスン内容は分刻みで出欠確認から進行のセリフから何からガチガチに決められていて、先生はその流れ通りに授業の流れを完璧に「暗唱」できるようにしておけ、との指示。

 …え、これ人間がやる意味ある??もはや最初から最後まで録画しといた動画流して終わりでよくない???というのが率直な感想ですね… タブレットを使用した最先端の教育!とかそういうふれこみなんでしょうか… なんかあれです、宇宙で使えるボールペンを開発したーとかいう皮肉なギャグ思い出しちゃいますね。一方ロシアは鉛筆を使ったとかいうやつ。あまりにもタブレット使う意味なさすぎる。さっき言った通り絶対DVDで済む話だしもっと言うなら普通にテキストとCDで十分なレベルの内容。動画である意味すらない紙芝居映像… 数少ない利点としてはオンラインアップデートで随時内容更新できることくらいですかね?でも変更があるたびまた分厚いヘルプ冊子が送られてくるそうで、いやそれ作るなら完全に意味ないじゃん!!!なんなの!!!
 いやーあのヤバすぎるタブレット教材をあの大手の英会話教室に売り込んだ営業さんすごいわ…自分あんなの売り込んで来いなんて言われたら発狂するわ!!中のアプリもいったいどんな下請けに作らせてんだか…専門学生が最初に作るプログラムでももうちょっとまともなモンになる気がするんですが…正直一週間自分がプログラミング学んだら十分に作れると思う…いやマジで… あまりにもわかりにくいUI!!どうやって作ったらあんなことになっちゃうんだ…

 とまあ、あまりにも絶望的な内容で、不満に思いつつも頭に叩き込んでる母親見て胸が苦しくなりましたね… あろうことかこれ、めっっっっっちゃ有名な子ども英会話教室なんです…誰もが耳にしてるだろうし検索するとすげえ上位に出てくるところ…うそでしょ…って感じすぎる!! こんなん無料体験授業を参観したら即バイバイでしょって思っちゃうんですけど、うちの子は~に通わせてるのよ、って現実だけで満足しちゃう親とかが利用してるのかなあ…辛辣な事言うようだけど間違いなく英語力伸びないし好きにもならない、親のエゴでしかないやつ…うーーん…

 むかーし英会話習ってたんですけれども。いや喋れないし文法もからっきしだけど。けど、ネイティヴの先生とずーっとコミュニケーション取ってたわけなので、英語に対する抵抗とかは全然なくって。そういうの大事だと思うんですよ。できないことってはなッから無理!!って拒否感覚えちゃったりとかするとそのまんまになりがちじゃないですか。英語ってそうなりがちなもんだと思うんですよね。子ども英会話とかってそういう 英語に親しんでもらう というところを重視していくべきものだと思うんですけれど、教える側だって納得いかないようなものを機械的に作業的にやっていっていったい誰が英語好きになるのかなあ…
 最初に母親がいた子ども英会話は本当に楽しそうで、いかにして子どもに英語を楽しんでもらうかってことに全力だったんですよね。ソニックの声優さんも働いてたとこ。同じ子ども英会話でもこうも違うとは…って感じです。ボクも教材づくりちょくちょく手伝ったなー、当時ニートしてたから。
 大手になればなるほど型にはめられた感じになってしまうとかそんな感じなのかなあ。確かに教える先生によって英語力にブレはあるし、発音にも癖があったりするとは思うから、そういうのを無くすために映像を使うというのもひとつの手ではあるかもしれませんけれども…けどあそこまでガチガチに人間をアウトプットするための媒体としてやるようなレッスンならもはや通販でその手のDVD買うかyoutubeかなんかで英会話の動画でも探したほうがマシでは…人使う意味ない…

 とか、余計なおせっかい考えてました。別にこれ考えたところでなーんにも生まないんだけれど!そのやり方が利用者さんに合うようならそれでいいんだけれど!!けどなんだろうなー すんごいもやもやするんだよなあ… 実際にそれやってる母親はもーっともやもやしてるだろうけど… んー まあ、いろんなやり方があるよね ってところで終わりにしときましょっか…
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